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EMOをたのしもう! そのB Enjoy Show!!





2017/06/28


ちろん、「ウチの会社には、そんなうがった見方するヒトいませんけど」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。であるからして、なおさら「どうぞご心配なく。ニュースらしきものがなくたって、目に付いたブースでそれなりにいち押し新製品っぽいものを拾ってなんとかまとめるつもりですから。いろいろ勝手におせっかいありがとう」と流れに身を任せたような場合、どなたであっても、その「時間のなさ」を考えれば、ダイジェスト版として内容はほとんど以下のようなもの、どうであれ50歩100歩のものにならざるをえないはずです。



(ダイジェスト&省略版)EMO2017報告書


【集合時間まで道なりに歩いてみた訪問順】
■国際企業A社:3Dプリンター機能を複合加工機に統合。
⇒テーブルサイズ X=いくら Y=いくら 航空宇宙業界向けですごい
■グローバル中堅B社:3Dプリンターでなにがしレーザを採用
⇒テーブルサイズ X=いくら Y=いくら 医療業界向けですごい
■ヨーロッパ中心C社:とにかく5軸ミリング。複合加工で精度たかい。 ジェットエンジンとレースカーを展示
⇒テーブルサイズ X=いくら Y=・・・Z=・・・・C・・・・・
■研削盤E社・・・・複合機能を強化。芯間=・・・・
■マシニングF社・・複合機能を拡充。精度も追求。遠隔サービス・・・
■G社:ワンクランプ加工。分割工程とのメリット&デメリット云々
■H社:欧州の国際カーメーカーに実績。各々工程の考えかたが異なり、いまは参考にはならなくとも、いずれは、ときには参考になるか???

【感想まとめ】
3Dプリンターはいちはやく複合加工機に取り入れられる時代・・とはいえ金型および切削もアピール・・・航空宇宙業界と医療業界が成功のカギか?・・5軸加工もさらに高精度・高速化、効率がキーワード・・・これでもかと複合機能を盛り込む・・・ドイツ提唱のインダストリー4.0、日本ではIoTとよばれる時流に・・・、各社それを見据えたデジタルデータ活用時代への取り組みへ・・・。欧州の機械はカバーデザインが・・・展示の魅せ方も、ボディペイントや空中ブランコがあったり・・・台湾や中国の追い上げを肌で感じ、まけじと日系の存在感・・・次回はさらに進化が・・・今はともかく弊社も関連が出てくる可能性はあり、これからも目がはなせないだろう・・・



言覚悟で申し上げるならば、「何かあるだろう。大イベントだし」という楽観的なムードに身をゆだねつつも、内容的には歴史が示すとおりいつもの展示会であるはずで、そこに圧倒的な時間的制限も重なって、それなりに体裁を何かしらトピックをひろって器用にまとめようとしたような場合、ほぼこのような内容になるしかなく、読み手からすれば「あぁ、やっぱりこんな感じだったの・・・」となって、つまりは時間と費用をそれなりにかけてまで、このような予定調和的な、工作機械に関わりのある方なら、全員「まぁそうでしょうね。。でもそれって現地に行くまで、というか、そんな雰囲気に決まってるってこと知らなかった??」「いちいち機械の大きさにそんな興味ないんだけどねぇ。。まさかパネルをメモッただけ??」と、どこかで感じてしまうようなものを、送り出す側の読み手が報告として受け取りたいのかどうか、です。言い換えれば、「あ、まさか、出発前に書いちゃいました??」とどこかで冷やかしにチクリと思ってしまうもの、です。



し、自身が中立というポジションから宿命的に離れることができないメディアであったり、アカデミックなプロフェッションの立場から、自身の研究専門分野に時代感覚風味の単語をそれなりにちりばめなければならないような立場であったならば、その客観的立場からは展示会の表層に浮かび上がるもの、結局は展示会の主催者がプロモーションとしてポジショニングする何かをつむいで、不特定多数つまりは誰にでも、に共感される汎用味付けにせざるを得ないという事情を抱えることとなりますので、それはそれで、このような「魚介豚骨和風その他ハイブリッドラーメンスープ」のような”何でも味”に落ち着かざるを得ない必然性は理解可能です。

しかし、ほとんど多くの方は具体的に機械加工に携わり、深く巻き込まれているはずであり、「そうですね。そんな雰囲気だったでしょうね。まったく裏切られませんでした。」と、ひとりでも多くの読み手に共感に訴えようとする必要も、実況をする必要もまったくないはずです。つまり、内容はいくらでも身勝手なものに基づくものであってもよく、またまったくもって時間が限られているという事実がある以上、体裁がどんなに未完となっても、時間切れで半端になっても、論理的に首尾一貫していなくともよいはずです。というより、その時間内に、内容が首尾一貫しているという不自然さこそが怪しいはずです。



やいや、現実をみてほしいですね。なんと言われたって、どうしても論理的に整合した雰囲気で、業界雑誌で目にする感じの、今風のそれっぽいまとまった文章のかたまりを重んじる社風が絶対的に存在してまして。。。という事情があるかもしれません。であるのならば、いっそ、ほんとうに「事前」にいつものおなじみの、ニュースワードといいながらすでに全員が幾度となく聞いて半分飽きてもいるキーワードをそれとなく首尾一貫させてそれっぽくつぎはぎを目立たなくして完成させ、それこそ出発前にそのパートだけはほぼ完成させておくのはいかがでしょうか?おそらく、「事前」と「事後」の誤差は精度よく許容範囲でしょうし、多少の交差はずれは修正すればいいだけで、たとえ「事後」に基づいて作成しても、「行く前に書いちゃいました??」と思われても不思議はないはずですから。。何よりも現地での貴重な時間をわざわざそのために使うようなことがないために。



 
べては「時間がない」のに、内容的には「あれ、いつもの展示会??」で、へとへとになるほど「巨大」。流れにまかせてしまって報告すると「3Dプリンターが複合加工機に。航空機と医療がキーワードだって。。展示会のいつものおきまりフレーズであたりまえじゃん。行くまでしらなかった?」とか「A社のB氏から別にあとから入手できる情報でしょ?」とか「他にないの??」とか、ビールとかベーコンとかの誘惑がそうさせたかなど内容との因果関係を勝手に捏造されやすい、つまり、普段の近所の展示会報告ならば完全に見逃してくれる内容でも、「コスト」が桁違いなため、おなじみの「費用対効果」をこれでもかと追求された末、なんであれ言い訳無用の「あなただけの活動によるもの」、つまりこれもまたビッグワードの思考停止ワードである「付加価値」を厳しく、厳しく、厳しくどこまで逃げても、言葉で発せられずとも求められてしまうという、「これからの時代、付加価値つけなきゃね」「うん、そうだね。そうしないとね」といつもの居酒屋トークではあれほど毎回だれひとりとて拒否せず、強く誓われたはずのお気に入りのスローガンが、「あれ、付加価値って意味は、いつもやってることを、ちょいと余計に手間かけて汗をながそう、ぐらいじゃなかったの??」とその意味するところが露骨になってきてしまって、さぁ各自いざ実践となればなにやらただの八方ふさがりの無理難題という正体が現れる・・、でも最高のケーススタディがEMO報告といえそうですが。

あ、まだ表紙だけでした。はたして残り時間は・・

   




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