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コラム:ミクロの決死圏For A Few Microns More

第16回:One day

イスのガソリンスタンド
チェーン ”MINI PRIX"。
その語源は、言うに及ばす
フランス語の”GRAND PRIX” 
(グランプリ)であることが関係あるのかないのか、特にフランス語圏では道すがらこの看板を目にすることは珍しくありません。

世界共通語として浸透した古典的で権威と栄光を感じさせるフランス語
”GRAND PRIX(大賞)”が、
”MINI PRIX(低価格)”と

形容詞を逆にされて揶揄されたあたり、そこにはジョークを超え、古きよき時代、図柄のチェッカーフラッグが示すように、ゴールには大賞が待っていた過ぎ去りし時代への甘美なノスタルジーを喚起させる、それなりに一定の人々の心証を捕らえた絶妙なネーミングです。

さて、低コストといえば、ハードターニング。精密加工に高価な精密研削盤、大きな予算を必要としていた時代はいまや精密旋盤をベースに、cBNインサートを利用したリーズナブルな同方法へと大きく変化しています。

SPINNER社ターニングマシンの導入で研削レスに成功し新たに競争力を得た英国のあるグローバル企業は、驚くべきことに、インドや中国など断トツの価格競争力のある国々の拠点に「輸出」するまでに復権しました。

ノスタルジーにうっとりと思いをはせるのもわるくはありませんが、なにはともあれ、SPINNERの”MINI PRIX”で、もういちど”GRAND PRIX”を獲得してください。


第15回:冒険者たち

ルギーのレーシング・サーキット”スパ・フランコルシャン”に隣接する博物館にひっそりと佇む1970年代の日本製フォーミュラワンカー。このレースカーは日本のモータースポーツ史においてすら、まず語られることはありません。そもそも語り継がれるべき実績がないため、その扱いも当然なのですが、少なくとも以後40年以上現在まで”唯一無二”の存在であることは事実のようです。

1974年、日本に突如現れた”マキ”レーシングチームと名乗る数人の若者達は、自社設計・自作のレーシングカーで世界最高峰のフォーミュラワンレースに挑戦することを発表。割愛するのが惜しいほど奇抜なプロモーションや、多額の参戦費用を賄う独特の資金調達で、2シーズン余り同レースに参戦し、ヨーロッパを転戦します。(写真は1975年の仕様)日本の自動車メーカーから一切の協力を仰ぐことのない独立系日本人チーム単独での挑戦は現在に至るまでこのチームのみで、
そのスピリットを象徴するのが、運転席カバーの”手のひらマーク”ステッカー。これは挑戦者マキに共感し、日本が発祥の作業用”軍手”をヨーロッパで売ることを目論んだ会社がスポンサーであったためとか。

残念なことにマキレーシングは、リザルトを残すことは出来ず、また独自参戦という事情もあってその存在も殿堂入りすることなく完全に忘れられましたが、構成メンバーの多くは、チーム解散後に自動車関連事業で独立し大成功します。

一方、”軍手”のヨーロッパ市場はどうなったのでしょうか。無事に浸透したのでしょうか。
作業コートを販売する弊社としてはすこし気になるところです。



第14回:オペレーション

番パズルの”ルービック・キューブ”。よく知られるように開発者の名を取った東欧ハンガリー発祥の商品です。

工業製品の多くは、発案者、発明者や職人などいわゆる技術者が
手柄を得ることが当たり前ですが、このルービック・キューブは、商品史において開発者と同等以上の賛美を得ている人物がいます。

トム・クレーマー氏というアメリカ人で、彼は当時”鉄のカーテン”の外側にあり、人的交流、情報や物流がきびしくコントロールされていた共産主義下のハンガリーからこの商品を発見、工夫を重ねた末に全世界に連れ出すことに成功します。その後に世界中で巻き起こった大ブームでは、海賊版が横行する長期品切れ状態まで引き起こしたことは年代史ではおなじみです。

さて、同じようにほとんど知られることのないのが”イスラエル”の機械技術。IT関連技術や外科医療技術
の分野においては相当の存在感があるとのことで、その実力が推し量れるところ。何かと話題の航空機部品業界にも”高品質なブレードを世界一低コストで製造”するプレーヤーがいるようで、その製造オペレーションチェーンの重要な要は、内製機が起源の専用翼面測定機。機械加工現場でタイミングよく、かつ素早い精密測定が可能で、同社の競争力の源泉となっています。この度、当該測定機をご紹介・外販することとなりました。

そのパフォーマンスについてはこちらまで 

第13回:直感

EMOミラノ2105がせまり、将来の企業ビジョンを見据えた設備投資の有力候補はどうあるべきか?とわくわくと思いをはせるビジネス・パーソンもいらっしゃると存じます。

しかしながら、国際見本市レベルの展示会ともなると、さてどこからみようかなどという悠長なことが認められないほどに規模が大きく、限られた時間内に事をなしとげる事は容易ではありません。

一方、写真は1980 年代のソビエト時代の工作機械見本市の公式ポスター。ロシア語のコピーを勝手に無視したとしても直感的に見事に伝わる本質的メッセージ、”切粉がキャッシュの源泉であること”
・・・共産主義時代とは思えぬほど、機械加工ビジネスのアイコン化に成功しています。今回のEMOミラノでは、30年を経た現代の”切粉(除去量)とキャッシュ(コストやアウトプット)との関係”にご注目されてはいかがでしょうか。

さて、切粉といえばクマー・ハードターニング。精密研削仕上げの代替としてのハードターニングは従来の粗研削工程の代替にとどまりません。直感的に理解が可能な超精密ハードターニングの優位性を、EMOミラノ2015で理由付けしてみて下さい!

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