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コラム:ミクロの決死圏For a few microns more

第19回:説明責任

SPY
”EX”






HAUSERのメンズルームにて。  

トイレブラシ取扱説明書

1. 大間違い
2. 間違い
3. ほぼ正解
4. 正解





第18回:調律

質でストイックな工業製品の代名詞である「金属機械製品」。情無用で無愛想なそれらのいくつかには、意外にも”音”が重要な特徴、というよりもむしろ大きな魅力とさえいえるものがあるようです。

えば、イタリア製のゴージャスな某スーパースポーツカーは、そのエンジンデザインとレイアウトの特有さから、その高音階の排気音が、独特の音色としてここちよく感じる方がいらっしゃるようで、それは官能的な調べとも形容されるにとどまらず、果てはCD化されて販売されるなど「○○ラーリ・サウンド」と呼ばれて崇められているようです。こうなると製造者側もその音色をブランド価値として、相当に意識した製品づくりをしていると勝手に予想します。また、アメリカ製有名オートバイも同様の価値が強く認められているようです。

方、同じ”音”でも無縁でいたいものが”銃声”。オーストリアの銃器メーカー、グロック社の製品は独特の音を発することが知られています。実は、銃身に微妙なテーパ研削を施すことで、各国の警察や政府系クライアント、スポーツ射撃選手からの仕様要求を満たす音色を調律しているとのこと。ただし、こちらは勝手な予想ではなく、調律の要となる工程を担うスイスのセンタレス研削盤メーカー担当者の、その出来栄えはともかくとして、発射音ものまね音声付き解説に拠るもの。

て、その要を担っているスイス・チューディン社研削盤。同名のスイス・チューディンと区別のため通称
”赤”チューディンと言われる同社は花崗岩無垢ベッドやリニアモータ駆動の特徴に加え、センタレス作業最大の難所である手動による”重要な調律”、つまりブレードとレギュレータ砥石の中心あわせをCNC(Y軸)によって自動調芯する新技術でパテントを取得、その新機種が9月のAMB2016で発表となります。

その世界初のパフォーマンスについてはこちらまで。




第17回:ガラス張り


イス某工作機械メーカーの工場にて。

マシンベッドの研削加工を担うドイツ製超大型平面研削盤の窓ガラスに無造作に、しかし相当の存在感で貼り付けてある紙。覗き見防止にしてはまったく機能しておらず、しっかり内部は確認できるため、余計に
なぞをたたえております。

○ドイツ語と、あえてなぜか日本語の二ヶ国語で、
発音までていねいに表記されているのはなぜか?

○誰へのメッセージ?やはり日本人に?しかしなぜスイスで??

○メッセージの発信者は誰?機械のオペレータ?修理担当者?機械を擬人化?

○指示代名詞 ”これは” とはなにを指すのか?
この機械の秀でた能力?なんらかの悩ましい技術的課題?加工ワーク?

○所有代名詞”私の”とは誰?

○(何かを)賞賛しているのか?
降参しているのか?
あきらめたのか?

○それなりに視界の邪魔&格好良くはないというデメリットを受け入れてまで、なにを表明したいのか?

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方、”ガラス”と”なぞ”と言えばスイス・ポサラックスの”ガラス”への放電加工機SACE。導電性のない素材への放電加工を可能にし、従来加工のデメリット(加工面のクラック、白濁、残渣物、形状の制約等)を払拭する前例のない驚きの微細加工です。
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さて、貼り紙最大のなぞ:

○なぜ何年も貼ってあるのか?

   

バナースペース

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