

はここで、機械加工現場を例にとって、「最適」な加工を行うケースを考えてみます。砥石の構成要素は、砥粒の種類、粒度、結合度、ボンドの4要素に限定し、その他砥石以外の要素で6種類、計10種類の要素に各々、調整がたった2箇所(つまり2パターン)だけできるとし、なんらかのワークの要求達成に、「最適」な加工を行うものとします。ただし、そのワークの要求達成にまったく貢献しそうもない要素は10種類および2箇所の調整範囲から除外されているとします。それであれば、少なくとも「その範囲での最適」な加工条件が容易に得られそうです。砥石だけに集中的に要素を増やしたのは、着手が比較的容易であり、ここを基点に加工検討をスタートすることがありそうだからで、特に意味はありません。別にどのような要素であってもかまいません。たとえば砥粒の「種類」の調整ならば、(双方比較してどちらかが)硬い・やわらかいという荒っぽいくくりがたった2つだけ、これを2箇所(2パターン)の調整と考える、総じてゆるい、いいかげんなタスクという気さえします。何はともあれこのあたりから「最適への道 ビギナーコース」開始です。
ころが計算開始早々、10の要素を2段階調整なので、2の10乗で 1,024パターンの比較・・・容易というよりむしろ激務というか、できないのでは・・・、中級者コースでさらに調整が3箇所になりますと、砥粒の種類ならば硬い・ふつう・やわらかい、という、まだまだラフなくくりでしかないものの、3の10乗で59,049パターンあることになります。
し、ここはひとつ専門タスクフォースを組み急ぎ足で、強引に1パターンに10分だけのテスト時間を与えて、5分の段取りで、5分の加工、という超人スケジュールでやってやる・・・「最適への道 マスターコース」。。。こうなると、さすがにけっこう「最適」を見つける可能性がありそうでしょうか?24時間連続、休憩・休暇なしでひたすらやりますという、おそるべき情熱をもってしても、ざっと20億年ほどの時間が必要となるようです。| |
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