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超精密ハードターニング What is Kummer? 

クマー・・・・あるいはハードターニングという名の超精密加工機


精度の烙印・・・かくも長き不在


工精度は「機械の精度をワークに転写すること」という理論の立場からは、砥粒の脱落や砥粒がランダムに配置されている研削砥石の特性が、精度追求の限界となることは広く知られています。一方、ワークと刃先の接触が連続的になる旋削の特性は、発熱の問題がより深刻となり、ワーク硬度に制約がありました。その結果、cBN工具の発達までに、「精度が必要なもの⇒熱処理が必要⇒精密加工は研削でなければならない」という概念が確定してしまいました。さらに、cBNの登場後も、この根強い概念に加え、機械メーカーのマーケティングが「旋盤は研削の前加工」という序列に従ったため、研削盤の代替となる仕上げ用ハードターニングが開発されることは一般的ではありませんでした。



りんごが示唆するもの


削は多くの砥粒により除去部をこなごなに粉砕します。つまり、捨ててしまうものにエネルギーを費やしていることと、さらに厄介なのはこの粉砕物には砥粒のくずが入っていることです。結果的にこれは産業廃棄物となり、研削とは環境負荷が高い方法でもあります。一方、旋削は除去部はありのままです。このありのままという状態は、加工時間が相対的に短いということも示唆します。



超精密ハードターニング クマー


「究
極の精度転写を高硬度材に行うこと」をコンセプトに、従来の旋盤の延長上ではなく、新たにハードターニング専用の旋盤の開発が始まりました。メーカーはスイスのクマー社。1980年代にダイヤモンド旋盤と称されるダイヤモンド工具を使用したアルミニウムの鏡面加工機で名を馳せたメーカーで、その後は自動車部品加工機に転じたメーカーです。
ダイヤモンド旋盤のコア技術であるナノメートルの転写精度と、自動車部品加工のコア技術である高速加工を混ぜ合わせた超精密ハードターニングはクマー社のキャリア集大成といえる傑作を生み出しました。
硬度HRC64程度の手のひら大のワークに、0.01μmの分解能で精度転写を行う機械です。


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