第3回:刹那ポサラックスの最新技術、GDI直噴ノズル加工用フェムト秒レーザー加工機。1000兆分の1秒(フェムト秒)の超短パルスによるレーザー加工は、そのあっという間さから、加工物に熱を全く伝えません。フェムト秒という時間では、高速で有名な「光」でさえ、1μmの半分の距離も進めないそうです。したがって、その世界ではレーザーの高熱は加工物に伝わらず、熱影響のない理想的な加工面が得られます。(需要はともかくとしても)例えば火気厳禁の「火薬」にすらレーザー彫刻が出来てしまいます。 小さな単位といえば、クマーのK250の分解能は10nm(0.01μm)。この距離はヒゲが2秒間に伸びる距離だそうです。 どのような例であれ、想像(実感)するのはむずかしい世界です。 >ポサラックスへ >クマーへ |
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第2回:よき道具弘法筆を選ばす」。道具に左右されない匠の見事なスキルを表現する最もポピュラーなことわざですが、世界には全く逆のことわざが(かなり)あります。 ●よき道具にこそ匠あれ ・・・イタリア ●よい道具をみつけたものが匠とよばれる・・・フランス ●よい道具のない匠は、本を持たない賢者とおなじ・・・モロッコ ●よい道具は仕事を半分終えたと同じ・・・トルコ etc. 一説では、「弘法筆を選ばす」ではあるものの、選べばよりよい作品になる(選ばなくともよいものにはなるが)という含意もあるようです。 エクストリームは、よい道具=よい機械を取り揃えております。 |
第1回:1μmとは?ハウザーの精密測定室の入り口に張ってある張り紙。測定という手段で明らかにしようとする、1μmという値がどの程度かを例示しています。 かみそりの1/100、毛髪の1/60、くもの巣の1/5程度等々、それでもイメージは容易ではありませんが、いずれにせよ細心の管理が必要と、襟を正す効果はありそうです。 余談ですが、ハウザー内では、1μmを独特の例えで表現します。 「うかつにも牛の糞を触ってしまったときに、念入りに手を洗う。まだ匂うのでさらに洗う。それでもさらに洗う。それでも消えない残り香が1μmだ」 |