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コラム:ミクロの決死圏For a few microns more


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第8回:てだれ   

精度が要求される金属製工業製品は数あれど、なかなか話題にされることがないのが銃器。正確に狙いに命中させるという使命は、それはそれでシビアなもののようです。

スイスSIG社の、SIG P210というモデルは、スイスの精密加工技術が施され、
”高精度銃の教科書”と形容されて世界中で非常に高い評価を受けました。その要は、スライドの動きの良さ。鍛造や溶接ではなく、機械加工による無垢からの削りだし品を元に、ガタがなく、まっすぐに、それでいて滑らかなその動きを加えるため、本体とスライドの絶妙な「はめ合い加減」の元となる「摺動面の精密加工」を行う入念さでした。

一方、同じスイスのハウザー・ジグ研削盤は、その高い精密研削の能力の要を、やはり「摺動面の仕上げ」に置いています。職人の手によるクラシックな技能である「キサゲ加工」はその代表的手法であり、非常に手間の掛かる工程ではあるものの、その技能は継続され、現行モデルの品質にも反映されています。

しかしながら、前述のSIG P210は、その仕上げ加工の複雑さから、たいへん高価となり、P220シリーズという後継モデルではコスト削減のために、この要となる工程の簡略化が行われてしまいます。従って、こだわりの旧モデルは、中古市場では大人気で、また、映画などで、プロのガンマンの凄腕ぶりをこだわって演出したい場合、あえてこの"旧P210"を持たせるようです。


第7回:狭間


お客様へ差し上げる目的として企画される粗品。通称、企業ノベルティといわれるそれには、時にメーカー各社のこだわりが見え隠れし、興味深いものがあります。「実用的」でありつつも、一風変わった「特異性」があればこそ特別な存在として、お客様の懐に常備していただける、常備していただければきっといつまでも記憶いただけるだろう、そのような期待を抱くからこそ「実用性」と「特異性」という相反する要素と格闘する、「知恵」のみせどころとなります。

ポサラックス社は、主に噴射ノズルの噴口孔加工に全社の英知を注いでいます。その0.1o前後の加工孔を、いろいろな現場で評価する一次的役割が、ルーペ。小型で携帯性に優れ特に補助照明が搭載されているタイプは、昼夜を問わず実用的で重宝です。

同社のノベルティのルーペは照明が2種類。一つはLEDフラッシュライトで、もう一つが「紫外線(UV)ライト」。後者の前提用途は、加工ワークの評価とは離れ「偽造紙幣(ニセ札)」の鑑定。パスポートコントロールではおなじみの手続きですが、お国事情によっては、ニセ札への警戒心が必要なようで、「実用性」と「特異性」は、時と場合によって相反したり、近づいたり、その距離は変化するようです。

【質問】
「スイス・フラン紙幣」の場合、真偽をどう見分けるのか?

【回答】
「数本の・・・・・が見えれば・・・・・だ。そして・・・・」

ポサラックスへ


第6回:決定版


デジタルツールの浸透によって、メッセージを始めカタログなどの企業プロモーションにいたるまで、だれでもドキュメントが作成できる時代ですが、その手軽さと裏腹に製作者を悩ませるのが「フォント(字体)の選定。何百種類もあるなかから決定するのは至難の技。とくにアルファベット字体の選定は、途方にくれた挙句、あれもこれも各種フォントが入り乱れて「脅迫文」まがいになることも。

一方、スイス企業の多くがその公式文書、企業ロゴにいたるまで使用する頻度No1.は「Helvetica(ヘルベチカ)」という字体。これはスイス人のデザインによるものという理由に加え、その簡潔さと存在感により、よみやすさや視認性が高いとされ、観光立国スイスでは、空港や駅などいたるところでこの字体が利用されています。なお、その特徴は企業のコミュニケーション目的にも最適という評価を受け、スイス以外でも多くのグローバル企業のロゴに利用されています。

その「Helvetica」ですが、現在最も流通しているOSの文書ソフトには準備されていないことが多く、スイスからのHelveticaによるデジタルメッセージは、「Arial」に変換されてしまいます。一見同じに見えますが、

"Arialは赤ん坊を泣かす"
"Helveticaは繁栄と幸福をもたらす"

ほどの違いがスイス人にはあるようです。

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